ご先祖様の足跡を求めて

ご先祖様の記録を追うとともに全国に点在する同姓の発祥を考えます

「久光」という地名2

前回少し触れましたが、『角川日本地名大辞典』という書籍があります。

角川日本地名大辞典 - Wikipedia

県別に発行されており大辞典の名に恥じぬ網羅ぶりです。

 

さて、このシリーズには『角川日本地名大辞典 別巻2 日本地名総覧』という本があります。総索引のような本です。

この本で「久光」という地名を調べてみました。

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出典『角川日本地名大辞典(26京都府上巻,40福岡県,44大分県,46鹿児島県)』

 

ほとんど現在の久光氏の分布と一致しません!

 

kadoyasan.hatenablog.jp

久光氏が多くみられるのは

 1 宮城県

 2 北海道

 3 山口県

 4 福岡県

 5 広島県

 6 佐賀県

 7 高知県  

・・・というところです。

 

宮城県などは、最大人数を誇りながら、久光という地名がありません。

宮城県在住の久光様方へ苗字の由来をお聞きしたいところです。

 

また、京都や大分、鹿児島には久光という地名があったにも関わらず久光氏が滅多にいません。

京都・大分・鹿児島の久光名(保)をもとに久光を名乗った一族もきっと居たに違いないと思うのですが、長い歴史のなかで滅んでいったのでしょうか・・・。

あるいは戦乱のなかで一族をあげて移住した結果が、現在のような久光氏の分布になったのかもしれません。

西日本の久光氏は、これらの地名が由来である可能性は大いにあると思われます。

言い伝えが残っておられる久光氏がおられたら是非お聞かせいただきたいです。

 

「苗字の多くは地名由来です」と言われても、その地を特定するのは容易なことではありませんね。